行方不明の相続人を調査します。遺産分割協議書を作成します。
被相続人の死亡(相続発生)により相続が開始されます。
相続財産は、相続発生と同時に相続人全員の共有の財産となり、遺産分割をすることとなります。
遺産分割をするためには遺産分割協議書を作成して、相続人全員の署名捺印(実印)が必要になります。
遺産分割協議は相続人全員が参加しなければ成立させることができません。
相続人全員が参加していない遺産分割協議は無効です。
誰が相続人かは大抵の場合把握していると思いますが、相続人調査をしている仮定で全く知らない相続人が出てくる場合があります。
また、相続人の存在は知っていても、その相続人と連絡が取れず、遺産分割の手続きができない場合があります。
普通弁護士様や司法書士さんの相続人の調査は、被相続人(亡くなった人)の出生から死亡までの連続した戸籍謄本を集め、その戸籍の内容を見て誰が相続人となるのかを判断します。
一般的な相続人調査ではそれで十分だと思います
難しい相続人調査ではそれだけでは不明の相続人がわからないことがあります。
当事務所では戸籍を集めるだけでなく、不動産の知識を使い全部事項証明書、住宅地図、電話帳、聞き取り調査を行い相続人の住所を調べます。
当事務所では道内の50を超える市町村で不動産調査の実績があります。
被相続人の弟様より相続人の調査依頼、遺産分割協議書の作成依頼が有りました。
被相続人には離婚歴があり、子供がいて母親が親権者になっています。
連絡先はわかりません。
携帯電話はロックが掛かっていて、中を見ることが出来ません。
被相続人の知人も子供の連絡先はわかりません。
ここまでなら普通の相続人調査ですが、戸籍謄本には20年以上前から妻がいることになっています。
被相続人の弟様に事情を聴くと20年ぐらいに再婚したが5年ぐらいで別れたと聞いているし、家にもいないとのこと。
被相続人の戸籍に名前があると言うことは今だに夫婦です。
住民票は動かすことが出来ますが、妻は旧姓にも戻れず本籍も動かせず生活に不便だったろうなと思います。
離婚しないのには理由があったのでしょう。
妻が逃げたことが理由だと住民票を動かしていない可能性もあります。
メロドラマに出てくるような展開です。
妻の現在の本籍は被相続人と一緒になっています。
戸籍の附票で住民票が確認出来ればいいのですが。
妻の両親は登記簿謄本を取っても戸籍上の本籍には住んでいません。
電話帳や住宅地図にも記載がありません。
住民票が取れないと、親御さんを探すしかありません。
大変です。
娘さんの母親は親御さんの住んでいる利尻町に本籍を移動しています。
本来なら母親の戸籍を追っていくしかありません。
利尻は小さい町ですので両親の連絡先を調べることが出来ました。
電話帳にはお父さんの名前はありません。
利尻町の広報を見ると同じ名前の人、年齢の人が数年前に亡くなっていました。
広報には住んでした町名が記載されており、電話帳には同じ町内で母親の名前があり電話させていただき事情を話し、お孫様に連絡をしていただきました。
本来は戸籍を調べるが一般的な方法ですが、私には他人より不動産の調査の経験が多数あり、その知識を使い違う方法で調べさせていただきました。
数千人の町なら住宅地図、電話帳や現地で調査すれば本人の事はわからなくても親御さんや親戚、友人などを調べることが出来ます。
小さい町の役場に行くと個人情報は教えてくれませんが、事情を離せば同級生がいたり、近所の人がいて情報収集が出来ことが多いです。
当事務所では戸籍収集以外の方法でも相続人を調査します。
金50,000円からになります
*お電話・メールでお問い合わせください
*調査資料を取得するための費用・交通費は別途請求させていただきます
長谷川行政書士事務所
住所
札幌市厚別区厚別中央2条2丁目3番5号ラファイエ08B
電話番号
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