借主がクッションフロアに傷を付けたり、破いたり、汚すと退去時の張替え費用は借主の負担になります。
クッションフロアとは、名前の通りクッション性に優れた床材のことで、塩化ビニール系の素材でできています。
お手入れが簡単で種類が豊富なのが特徴です。
以下のような特徴があります。
クッションフロアの耐用年数はガイドラインでは6年になっていますが実際的には10年ぐらいになります。
厚さ:1.8㎜ぐらい
横幅182cmのロールになっており、必要な分を切って利用します。
3mの横幅の部屋にクッションフロアを引く場合は2枚のクッションフロアが必要になります。
1枚はそのまま貼り、もう1枚を切って使用しています。
クッションフロアは下地にボンドや両面テープで貼っています。
クッションフロアに使用されている塩化ビニルは、紫外線や熱などで変形しやすいという特徴があります。
紫外線が長時間にわたって当たってしまうと、クッションフロアの剥がれや劣化、浮きの原因になってしまいます
また下地が乾燥や湿気で変形することでクッションフロアに浮きや捲れがおこります。
接着剤は長年利用したり、湿気により剥がれたり浮きや捲れにつながります。
長年利用したクッションフロアの剥がれ、浮きは通常損耗であり貸主の負担です
【原状回復費用について・通常損耗・経年劣化になるのか】写真見積書を揃えご相談ください
クッションフロアに傷が付いた、凹んだ場合の補修方法としては
小さな傷はパテなどで補修し色を塗る方法があり補修費用は数千円ぐらいになります
張り替える場合は
クッションフロアは1枚物のシートになっていて、傷をつけた場合その部分だけを張替えることは出来なく全部の張替えが必要になります。
クッションフロアの少しの傷や汚れで部屋全部の張替え費用を請求されたと言う相談があります。
管理会社は本来補修済むような小さな傷でも張り替えが必要だと主張しますが、本当に張り替えが必要なのでしょうか?
■クッションフロアの退去費用は㎡単価×貼替面積×減価償却になります。
・クッションフロアの㎡単価は3000円から4500円ぐらいになります。
・張替え部分は傷を付けた汚した部分です。
・入居年数により減価償却されます。
クッションフロアは減価償却により6年住むと退去時の費用は1円になります。
「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」には、
クッションフロアの耐用年数は6年であり、本件物件明渡しの時点での価値は0円または1円であると記載されています。
例えば、クッションフロアを不注意で破いてしまった場合、クッションフロアの張替え費用は借主の負担です。
しかし、破損部分も経年変化・通常損耗をしており、その分の経費を家賃として先に支払っており、借主は補修費用からその分を差し引いた額を負担すればよいわけです
減価償却は過失が有っても、故意が有っても、契約違反が有っても行えます。
管理会社が過失があると減価償却が出来ないというのは嘘です。
ついうっかり、クッションフロアに傷を付けても借主が全額負担する必要はありません。
ガイドラインにはクッションフロアの原状回復は6年住むと1円と記載されていますが、実際どうなのかは別です
私の感覚では管理会社の半分ぐらいはガイドラインを守っていて6年入居すると原状回復費用は1円になっています。
残りの半分は6年入居しても減価償却はなく、原状回復費用は100%借主負担になっています。
退去費用で相談が多く、金額が多く変わるのは減価償却です。
適切に減価償却を行うと10万円などあっと言う間に変わってしまいます。
たくさんのガイドラインや判例があり、管理会社も裁判になると減価償却が行われることを知っています。
知っていながら請求していますので、減額される可能性がある原状回復費用になります
個人で交渉するには簡単で1番交渉しやすいく金額が減る可能性があります。
見積書を揃えプロに相談ください。
●クッションフロアの退去費用は㎡単価×貼替面積×減価償却になります。
クッションフロアの㎡単価は3000円から4500円ぐらいになります。
張替え部分は傷を付けた汚した部分になります。
入居年数により減価償却されます。
6畳の部屋の張替えを行うと㎡単価4000円×10㎡で40,000円ぐらいになり、他に処分費用・巾木・消費税などで10000円ぐらいの費用がかりますので5万円になります。
CFの耐用年数は6年になります
入居年数による減価償却を行い退去費用になります
入居3年なら5万円×(6分の3で)=25000円の借主負担になります。
入居5年なら5万円×(6分の1で)=8330円の借主負担になります。
入居6年なら1円の借主負担になります。
長谷川行政書士事務所
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