借主が過失でお風呂の浴槽を割ったり、壁に傷を付けたり、ドアのパネルを割ると退去費用は借主の負担になります。
原状回復は損傷箇所は補修が原則ですが、管理会社・大家は補修が出来ない、補修しても水漏れが治らないなどの嘘を付き、お風呂のパネル交換や新品にする費用として数十万円の費用を請求する事例があります。
お風呂の傷割れを直す方法は、専門業者に特殊清掃を依頼する、パテで修理する、シート補修をする、ダイノックシートを貼る、塗装を掛ける、パネルの交換になります。
パネル交換を行うまでに、補修をする方法があります。
・お風呂は主にFRP(強化プラスチック)になっています。
FRPにシャワーヘッドなどの硬い物をぶつけたり、落とすと浴槽に傷が付いたり割れる場合もあります。
お風呂でよろけて浴槽を割る場合もあります。
借主の過失によるお風呂の傷割れは借主の負担になります。
・浴槽はお湯や人の重さの衝撃にさらされているため、長年の使用により経年劣化でひび割れが発生する場合があります。
FRPで作られた浴槽にも寿命があり、10~20年で寿命を迎えます。
お風呂の経年劣化による割れは大家の負担です。
【お風呂の補修費用について、経年劣化・通常損耗による割れなのか】
お風呂の傷や割れは、アルミパテやライニング工法・浴室塗装をするとヒビ割れやキズがほとんどわからなくなります。
小さな傷、小さい割れの場合はアルミパテで浴槽のひび割れを埋める修理方法があります。
割れが大きい、穴が大きい場合は浴槽の表面を樹脂シートで覆い新しい層を重ねた後、パテできれいに整えて塗装やシート張替えを行なう「ライニング工法」があります。
浴室塗装は下地を整えてからプライマーという下地塗料を塗ってから浴室を全塗装します。
工期は2~3日で完了します。
浴室塗装・ライニング補修工事の費用相場は、浴室の規模、塗装を施す面積などによって違ってきますが、約10万円~20万円になっています。
お風呂の傷に対してはダイノックシートを貼る方法もあります。
ダイノックシートとは、浴室の壁などに貼る化粧フィルムの一種で、傷がある壁にフィルムを貼ります。
フィルムを貼るだけなので短期間での施工が可能です。
ダイノックシートの耐用年数は10年と言われています。
ダイノックシートはシート+施工費で1mあたり7,000円~9,000円が相場になります。
一般的な浴室で8万円前後の費用になります。
お風呂のドアの窓パネルが割れてもパネルの交換が可能ですが、ドアの新品交換費用の請求される事例があります。
またドアの経年劣化でのドアの歪みで新品への交換請求があります。
長年使っていたお風呂の床タイルや壁のタイルが割れたり、欠けたりします。
タイルは磁器質で作られており厚さ8mmぐらいで割れやすいもので、水や人の重さで割れることがあります。
借主がお風呂をカビやヘアカラーで汚したり、掃除を怠って汚した場合の清掃費用は借主の負担です。
汚れやカビが有っても余程の汚れでない限り、専門業者が行う清掃業者の高圧洗浄やポリシャーなどである程度汚れが落ちるのですが管理会社はシート張替えや塗装が必要だと嘘を言い数十万円の不当な費用の請求を行います。
管理会社も大家もシート張替えや塗装をした方が綺麗になり儲かりますので不当な請求をします。
しかし多くの管理会社大家は汚れを落とす基準を勘違いしています。
落とす基準は新築時の状態ではありません。
あくまでも退去時の築年数なりの状態にすることです。
専門業者に依頼しても新品にはなりませんが築年数なりの汚れにするとは可能です。
長谷川行政書士事務所
住所
札幌市厚別区厚別中央2条2丁目3番5号ラファイエ08B
電話番号
090-1307-6332